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特撮博物館に行ってきました!(その3)

そしていよいよゾーンは今回の売りと呼ばれる短編映画『巨神兵 東京に現わる』の上映。
一応説明書くと、この巨神兵は名作『風の谷のナウシカ』に登場した巨神兵の事です。
それを実写化、「火の七日間」を再現…10分程の映画です。

…街破壊。とにかく破壊。。特撮を観る映画でした。アナログで撮るという事にこだわり作られてます。
『人』の表現が独特なんですが…この映画は全体的に『遠目』で撮っていて、(『ガメラ3』の渋谷シーンの様な)逃げる群衆・巻き込まれる人々みたいな表現はあえて避けてる気がしました。
「…エヴァ?」…まあ…あの声が淡々とあの調子で言葉を紡いだら…ああにしか聞こえないw。
(ワザと、な感じもしますが、ああもう監督を早くエヴァからの呪から解き放ってあげたひ…★)
次々と破壊される街並み、溶けるビル…「うぐっ」と胸が潰されそうになりつつも、その『破壊美』に引き込まれている自分がいる…渦を巻く炎も美しい…う〜ん退廃的だなあ…。

鑑賞後の次のゾーンは『軌跡』。
『巨神兵〜』が完成するまで。です。こうやって特撮映画は作られるんですというのを見せてます。
まずは原作版『ナウシカ』から始まり、映画版で巨神兵を描いた庵野監督の原画があり…ここからか!
企画が立ち、ラフコンテ、イメージボードスケッチと、徐々にイメージをアウトプット。
…どれも絵が巧い…巧すぎる…凹む…★なんなのよこれもう…。
他の人にはっきりイメージを伝えるには絵が巧くないとならないわけですが…はあ、巧い…。
…さらに取捨選択を繰り返し絵コンテ、デザインを詰めに詰め、造型が完成し…。そして撮影へ。
映画のメイキング映像が流れてます。これが面白い!いいおっさん達が楽しそうです。
樋口監督が異常に楽しそう!つかもうこっち戻ってこいよ〜w!こっちの方がいいよ〜w!!
…メイキング観たらも一回本編で確認したいトコロですが、それはできないんですよ〜。
も一回観たかったら一旦退場して、も一回切符買って観るしかないんです…(´・ω・`)。
綿でできたキノコ雲、綿できてる様には見えないですよ。空の絵も妖しく美しい…。
匠の技、素晴らしかったです。まだまだアナログにも可能性ありそうです。

…このゾーンを観終わって、地下へ移動。次のゾーンは『特殊美術倉庫』。
これまでと違った趣の…昭和な倉庫が再現されています。一瞬雑然としてるように見えますが、あちらこちらに特撮に使う道具やミニチュアがあり、上下左右キョロキョロとしながらオモチャ箱の様な世界を楽しめます。
…ホント倉庫って感じなんですけど、ここには「瓦礫の中のお宝」がいっぱい!!
名脇役といえる戦闘機、ヘリコプター、戦車に汽車に船、潜水艦…あ!妖星ゴラスもあるっ!
あ!メーサー殺獣光線車!ああ!ポンポン砲!!ゴジラのでか足!ははwサイボットゴジラまであるわ!
あらら、さっきの映画のあのわんこもいるw。
…倉庫出口には『GMK 大怪獣総攻撃』の時のキングギドラ!!美しい…鱗一つ一つ生きてる様…。
おなかから足のラインがたまらない…羽と胴体の付け根がたまらんっ…!!
あ!平成モスラ版のモスラ幼虫がいる〜可愛い!!…もうダメだ、鼻血出そうだ…★
…先に進むにつれどんどん『人』に焦点が当たっていきます。

次のゾーンは『特撮の父・円谷英二』。
もう改めての説明は不要…の人ですね。あのオキシジェン・デストロイヤーが展示されてます!
『ゴジラ』'54年の時のもの…撮影用オリジナル!残ってたのかー!!!!
特撮博物館はまだまだ続きます。
…あのう…ここに住んでいいですか?

〜その4に続く〜


2012 tellme shigenaga