diary
宇宙刑事ギャバン THE MOVIE

2012年10月24日鑑賞

 あの『宇宙刑事ギャバン』が映画で復活!です!!
 今年初めの映画『ゴーカイジャーVSギャバン』で復活しましたが、今回は番組放送から30周年、初の単独・映画化です!
当時のカッコ良さを残しつつ新しいものも感じさせる、色味の渋い最初のキービジュアルに期待が高まります…。
 今回は一条寺烈のギャバンが中心でなく「新しいギャバン」が登場!さて?

 …十文字撃、大熊遠矢、河井衣月は幼馴染。宇宙飛行士である撃と遠矢の乗ったスペースシャトル「かなた」は火星に向かったが、原因不明の事故で二人は行方不明となる。
 …一年後。宇宙物理学研究開発機構「SARD」で、遠矢が行っていたワームホール理論の研究を引き継いでいた衣月。
突然怪物が現れ衣月も狙われる。そこに銀色メタリックスーツの戦士が現れ衣月を救出しようとする。
衣月の名を知るこの者の正体は?しかしピンチになる銀色の戦士。
何者かの攻撃を受け、怪物は去っていった。銀色の者は何も言わず、宇宙船に乗り込み消えて行った。

 …バード星。ここには宇宙連邦警察本部がある。行方不明だった撃はここで宇宙刑事(まだ正式ではない)になっていた。
しかし相棒のシェリーと勝手に地球へ行った事や、怪物にあるデータを盗まれていた事をコム長官から厳しく注意され、地球での任務は他の宇宙刑事(日向快と烏丸舟)に任すと告げる。
 が、撃の地球への思いを聞き、コム長官は撃にもう一度チャンスを与えた。
撃とシェリーは地球の調査に向かう。

 衣月の前に現れた撃。自分が宇宙刑事になった事を話すが、遠矢の行方については話せなかった。
撃は衣月に想いを寄せているが、遠矢も衣月の事を想っていた。
 しかし最近の遠矢はワームホール理論の研究が評価されずに苛立ち、以前にはなかった不穏な行動や言動に衣月は不安を抱いていた。
 謎の怪物達…がワームホールを生成させるために必要な隕石を狙っているという情報を得、撃とシェリーは、隕石が保管されている「大山エネルギー研究所」に向かうが、魔女キルによって隕石は奪われ研究所も破壊される。

 魔女キル達は嘗て地球の平和を脅かした宇宙犯罪組織マクーの残党であり、ワームホールを使って首領ドン・ホラーの復活を企てていた。



 ギャバン世代のお父さん・大きなお友達向けなのか、一般を向けなのかお子様向けなのかはっきりしないどっちつかずの印象が。
お話の中心が恋愛自体はいいけれど、心理描写がわかりづらい。(衣月は遠矢の方が好きだったとか!私は衣月は南ちゃんポジで、実は撃と思ってた★)
とにかく撃の感情や思いがわかりづらかった。
(こちらが思っていたよりシャイというか…最近の男の子というか…『ゴーバス』に出た時は映画の後の彼とはいえ、結構やんちゃぽく見えたのに)
 …つか宇宙刑事シリーズで恋愛ゆうたらライトなラブコメやんw!
それは冗談として、宇宙刑事の魅力はそこじゃないと思う。
主人公達は辛い経験もするけど、基本「陽」ですよこのシリーズは。
 シリーズの持つ良さを薄めてしまってた感。
 妙にホラー風味なイントロにドラマ部分の多さに冗長さ、でも怪人出るといつものノリ…どっちやねんw!全体的にチープで一般を取り込むには物足りず。
オタが楽しめるサービスも、ある事はあったけども一つ…。
 …と、今回少しキツめの感想を書いてますが…。

 …さらにブライトンが衣月をさらい、追い詰められる撃。そこに何者かが乗った車が現れ、傷ついた撃を連れて走り去る。

 撃を救ったのは初代ギャバンこと烈だった。烈が撃を助けるのはこれで三度目…。

 …「かなた」でワームホールらしき現象を目撃した遠矢は、撃が止めるのも聞かず船外へ。ワームホールにに吸い込まれそうになる遠矢と撃。
撃は力及ばず、遠矢の手を放してしまった…その後撃は烈に救われバード星へ。
(二度目は冒頭)…

 またも大切な人を救えず意気消沈した撃に烈は拳をぶつける!殴り合う二人!烈の熱い想いを感じた撃に闘志が戻っていく。

 そして二人は敵の元へ!マクー空間を体験し、二人でのダブル蒸着!リザード・ダブラーを初代ギャバンに任せ、先へ進むギャバン-G。魔空城にドルで乗り込み内部へ。
 そこには快と舟が駆けつけ、シャリバンとシャイダーに赤射・焼結!ギャバン-Gはさらに奥へ進む。そこにはドン・ホラー復活のための生贄として囚われた衣月が。ギャバン-Gの前に立ちふさがるブライトン。

 実は彼こそが遠矢だったのだ。行方不明となりドン・ホラーの意識と遭った遠矢は、撃がわざと助けの手を放したと唆し、それ以前から遠矢の中で沸々と湧いていた心の闇を完全に掌握し彼をブライトン変えてしまった。
強いブライトンに苦戦するギャバン-G。衣月がドン・ホラーに取り込まれようとしている。衣月が撃の名を叫ぶ!ギャバン-Gは様々な想いを断ち切り、ブライトンにギャバン・ダイナミックを叩き込む…。

 初代ギャバンにシャリバン・シャイダーも敵を倒し、ドン・ホラー復活の野望は断たれた。
撃と衣月の手の中で正気を取り戻した遠矢だったが、静かに涙を流し息をひきとる…。

 …数日後、撃からの手紙を読む衣月。撃は正式に宇宙刑事としてまた宇宙に戻っていった。空を見上げる衣月…。



 基本「陽」のシリーズ…と書きましたが。
 結局親友の闇落ちに自らの手で倒すことになるとか、これ平成ライダーや石ノ森作品ならアリなんだけど。
宇宙刑事シリーズとしての軸とはちょっと違ったと思う。
 あともう少しセンスあるカットやテンポの良さがあれば…。(冒頭のレースシーンいらん!)ああ、勿体ない…。
 シャリバン・シャイダーは今回わざわざ出さなくてもよかったかも?何かシャイダーのスーツちと変だった?

 大葉さんはもう安心して観れます。思い出補正はイラン!今もアクション凄い!
『vsゴーカイ』の時は最大公約数的カッコよさでしたが、今回は三枚目な面もあり当時に近い。これで撃からお金借りたら完璧!(おいこらw)
鉄拳制裁は若干違和感あるけどもあの状況ならあれしかないか?

 マクー空間は当時の雰囲気を残してましたが、新しい切り口でやるんならここにイメージ叩き込んでもっと2012年の新しい絵を作って欲しかったです。

 …くどくどと文句ばっか書きましたが…★
もう二度と観たくないっ!腹が立って仕方がないっ!…って感じはないです。
 演者は全体的によかったと思う。生身アクションも良かった。今回は新人臭さと意外に繊細な撃でしたが、もう少し撃の活躍に成長を見たい。
 本当は映画減らしてもいいからテレビでじっくり観たいトコロ、ってのが理想なんだけども。
 …続編…どうなるかなあ?


2012 tellme shigenaga