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            | シン・ウルトラマン 
 
 
              
                
                  | 2022年5月13日鑑賞 
 あの!『ウルトラマン』のリメイク作品!!
 企画脚本(その他諸々)は庵野秀明、監督は樋口真嗣の『シン・ウルトラマン』です。
 
 …
 日本に巨大不明生物が相次いで出現。日本政府は防災庁を設立し、庁内に5人の専門家による禍威獣特設対策室(通称・禍特対)を設置する。
 ある日首都郊外に透明禍威獣が移動中との報を受け、禍特対は現地へ向かう。
 可視化しネロンガと命名された禍威獣は、攻撃を受け激しく暴れだす。
 禍特対メンバーの神永新二は、集落に取り残されていた子供を見つけ保護に向かう。
 その時大気圏外から謎の球体が降下し、銀色の巨人が現れた!
 
 …
 予定では2021年公開予定でしたが、コロナ禍で2022年5月公開に。
 ドキドキしながら初日の朝イチで観に行きました。
 観客の入りもよく、ほとんどがリアタイ世代のオジサマでした。私はオバサマ。
 映画開始前の予告で『シン・仮面ライダー』の新しい予告が流れて更にテンションが上がる。
 さあ『シン・ウルトラマン』、どんな爆弾が仕込まれてるのか?楽しみのような怖いような…。
 これまでも色んなウルトラマンを観てきて、斬新な設定やデザインに驚いてきたから耐性はできてる…大丈夫なはず…。
 
 本編スタート!やっぱりあのグニャグニャ〜キィィィィ〜ド〜ン!!から始まって、そしてバーン!!と出たタイトルは「シン・ゴジラ」。それが砕けて『シン・ウルトラマン』と本タイトル登場!!ニヤニヤする。
 それから禍威獣出現に禍特対設置までの過程が怒涛の情報量で説明されていく…
 ちょっと待って!ここもいっかい見せて!あの禍威獣やこの禍威獣もいるし!ここだけで映画一本できるやん!
 そんなこちらの気持ちは放っとかれ映画はサクサクと進み…。
 
 基本的に大筋の流れはオリジナルを元に、所々に新解釈やかなり濃い小ネタが散りばめられていて、観てるうちに答え合わせしてる感覚に陥る。例えばシンマンさんはカラータイマーがないってのが特徴の一つですが、エネルギー消耗は、身体の赤い部分が緑色に変わるってなってたり。
 「あーそこはそー変えたのかー!こんな部分拾うかー!やっぱそれやるよねー!」みたいな。
 オリジナル、何回も観てるし…それでも初めて聞いたネタ拾ってたり。
 多分もっと私の分からないネタが組み込まれてんだろうなあ。
 音楽もお馴染みの劇伴がたくさん使われていて、謎の安心感がある。
 楽しい。けど新鮮さに欠けるというか。初めて観る映画を観てるという感覚ではなかった。
 …逆にオリジナルの『ウルトラマン』を一切観たことない人になりたかった。
 その辺り『シン・ゴジラ』とは違ったな。
 バトル時の画は最近のウルトラの方が面白いかな。撮り方は実相寺監督ぽいアングル多用してたし、あえてオリジナルぽくしてたのかも。CGは後半失速気味。
 全体的には展開上重い部分もあるけど陰でなく陽な作風で良かったです。
 
 終盤はやっぱりアレが登場して絶望的な重い展開に…。そこをオリジナルと同じに人類があーしてこーして…クライマックスにグワーッと来るの期待したけどちょっと淡々と終わったかな?
 全体的に構成がイマイチで少しダイジェスト版ぽくなったかも。ザラブの後ににスカイドンとかシーボースみたいなのも観たかったなー。アレもコレも観たいと色んな欲望が湧くなあ。上映時間3時間いくわ。
 
 シンマンさん、最初のーんとつっ立ってるの見た時は人型なのに何考えてるか分かんないし得体の知れない感じだったけど、スゲーいい人だった。
 こんな愚かな人類を好きになってくれてありがとう。
 動きがどこか人間とは違ってて外星人ぽくて良かったです。謎にグルグルするのもやってくれて嬉しかった。八つ裂き光輪大好きだー!
 今回「シュワッチ!」とか言わないけど一度だけ小さく「シュワ…」って呟いてなかった?
 気のせいかな?
 あとシンマンさんは正式の名前があるけど、鑑賞後名前の意味知って感動してしまった。
 メフィラスのデザインも好きです。ツルンとしてるのにちゃんとメフィラス。
 
 キャラクター達。メフィラス人間態の山本耕史さんはとても立ってました。配役解禁時あちこちで「キャスティングナイス!胡散臭くて凄くメフィラスぽい!」とか言われてたのは笑った。
 あのメフィラスが壺売りに来たら200万円出して買ってしまいそうです。
 神永と居酒屋のシーン、パッと見普通だけど何かシュールで一番好きです。
 
 禍特対のメンバーでは有岡大貴さんの演じた滝明久が印象に残りました。
 主人公の神永新二役は斎藤工さん。シンマンさんなので感情の起伏が少ない外星人らしさ…つか元々あんな感じの人だったんだろか?ギラッとしてない斎藤さんいいね。
 そして浅見弘子役は長澤まさみさん。ヒロインの立ち位置…ですが。
 この人は気合入れる時とかに自分のお尻をパァァァン!と叩くおもしれー女であった。
 …取組前の力士かよ★そう思うと後の彼女関連のエピソードも気楽に見れるもんです。
 弘子、一人漫画の中の人って感じで若干浮いてたなあ。
 デザインワークスで明かされたクライマックスのアレをカットしたのはホントよかった。この話の流れでアレあったら…ちょっとね…うん。
 あ、映画館で売ってて後に一般発売もされるデザインワークスは必見必読ですよ。
 庵野さんインタビューがなかなか衝撃的です…。
 今作は政治的な云々よりもメンバーの絡みをもう少し観たかったな。政治的なと言えば、具体的な役名はないけど『シン・ゴジラ』のあの人も登場したり。繋がってるのかそうでないのかはご想像にお任せします、みたいな?
 あと、岩松了さん最近政治家役でよく見るけど、今作も政治家だった。
 
 …正直えげつない何かがあるかもと身構えたり(エヴァのトラウマ)、勝手に期待し過ぎたのもあって物足りないというか拍子抜けな部分があったけど、初代マンリアタイ世代の作り手のウルトラ愛は重いほど伝わった。
 その圧にちょっと引いちゃったw。私ごときが「好き」を語るなんておこがましい…。
 主題歌…もうこれはあちこちで言われてますが、しっかりこの映画の主題歌の歌詞でした。
 
 ヒットしたら続編、あるかなあ?(実は三部作構想らしいです)
 今回の映画の世界観では限界も感じたので、もう今度はジェットビートルが飛んだり超兵器がある世界観の観たいです。
 
 
 
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