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劇場版 仮面ライダーウィザード IN MAGIC LAND
2013年8月5日鑑賞
仮面ライダーウィザードの単独夏映画っ!!
…夜の街。金色の魔法使いの傍で倒れているコノミ、救いに来た晴人。街を覆い包む虹色の竜巻。 金色の魔法使いが魔法「クリエイト」をかけると、激しくなる竜巻!巻き込まれる晴人とコヨミ…。
…巻き込まれた二人は目を覚ます。するとそこは街の人々が魔法使いになって暮らす、魔法の国になっていた! 彷徨っていると瞬平がいる。しかしこの世界の瞬平は晴人とコヨミを知らなかった。 さらにドーナツ屋の店長・店員も…。晴人がドーナツを買おうとするとお金が使えない。 ここでは「魔力流通システム」と呼ばれるシステムで、魔法がお金の役目をしていた。
そこにファントムが現れた!晴人が戦おうとすると飛ぶほうきで凛子が来て、なんと仮面ライダーメイジに変身!瞬平に店長も店員もその他市民も変身して魔法を使い、ファントムを退治していった! 晴人…ぽかーん…。
しかし晴人とコヨミは凛子に逮捕され、街の中央にそびえ立つエメラルド城へ連行される。そこにはこのマジックランドを統べる大魔法使いのマヤ大王がいた。しかしその姿を見せることはなく、大王に軽く魔法で飛ばされ、少々注意されただけで解放される。
晴人はこのマヤ大王に疑問を感じ、あの夜の金色の魔法使いを探す。 凛子が金色の魔法使いを知ってるらしい!会いに行くとビーストの仁藤でした。 金色は合ってるが違うw★ この世界の仁藤は、古代魔法学を研究し、システムに頼らず自給自足で生活しており、何とドライバーは自作。ファントムの魔力も食べる必要がない。
面影堂にも行ってみる。魔法の指輪売っててそこそこ儲かってる?そこにはシイナという少年が住み込みで働いていた。 彼は虹色の竜巻に母親を浚われていた。金色の魔法使いも目撃していて、マヤ大王を疑っている。 夜な夜な抜け出し、母の行方を捜していた。
…そして夜、シイナは人々を浚う虹色の竜巻と金色の魔法使いを目撃、その後をつける。 するとグレムリンにフェニックス、メデューサに見つかる。シイナはメイジに変身し戦うが、勝てない。 そこに晴人と仁藤が来て変身し3体のファントムを倒す。 絶望しかけてるシイナのアンダーワールドに行く二人。そこで見たのは母親に自分の手作りの指輪を贈るシイナの姿が…。 巨大ファントム・ウロボロスを蝶々結びにして倒しシイナを救う。しかし、このためにシイナの魔力は失われてしまう…。
魔法を使えなくなった事を知り、激しい孤独を感じるシイナ…。
…
簡単にいうと別世界というより世界の上書きものかな?ウィザードのモチーフの魔法を存分に生かした作品になってます。 コヨミが出番が多く本編より少々アクティブですね。でもこれで晴人との関係性がかなり明確に表現されたと思います。 映画前半は明るく、ギャグもあちこち散りばめてて楽しく観れました。マヨ関係のギャグはホント可笑しかった。
皆が変身するメイジは、よく見ると動きが各キャラの特徴掴んでたけども、デザインが皆同じなんで一見ではわかりにくかったかも。何であの色味なんでしょかねえ? 異世界から来た見知らぬ晴人達相手に、瞬平達の馴染みっぷりはちょっと早い気もしました。この辺り少しカットされてるのかな?
そして話が進むにつれて、展開はシリアスに…。
…魔法が使えず不安で孤独なコヨミ。夜の街に一人でいると寂しそうな青年と出会い、少し話をする。 なんとなくコヨミと同じ何かを抱えてる青年だった…。
晴人と仁藤はエメラルド城に潜入し、城の奥にある不気味な装置・「タナトスの器」を見つける。 タナトスの器の上に積み重なっているのは人間の骨!!その中にシイナのアンダーワールドで見た、母親に送った指輪をつけた骨が…。
晴人はこの世界の真実と危機を皆に伝えようと城を離れる。 残った仁藤の前に現れた金色の魔法使い・仮面ライダーソーサラー!仁藤はビーストに変身するが、ソーサラーの攻撃を受け、爆死する。
街に戻った晴人は皆に本当の事を話すが信じてもらえない。さらにマヤ国王が晴人を侵略者と言い出し晴人の処刑を命ずる。 近衛隊長や市民が晴人を取り囲む!必死に晴人を庇うコヨミ。しかし市民は二人に物を投げつける。このままではさらに危険な状況に…。
そこに生きていた仁藤が現れる。凛子や瞬平も晴人に加勢しバトル!!
…晴人は一人エメラルド城に向かう。 タナトスの器の前に現れるマヤ大王。タナトスの器は魔導装置で、魔力流通システムで集められた魔力が蓄積されていた。 実はマヤ大王は魔法が使えない体質で生まれてきた。しかしその事を隠し、先代の王の頃から彼に仕えるオーマ大臣が陰ながらマヤ大王を支えていた。 しかしマヤ大王の心は疲弊しきっていた…。偽りの王はこの世界に希望を持てず、遂に魔力逆流レバーを引いてしまう!
魔力が解放され市民に「絶望」と同じ状態が起こる!苦しむ市民。やがて死…大量のファントムが生まれてしまう!
これが、オーマ大臣…いや、ソーサラー、いや、ファントム・ドレイクの真の目的だった!
絶望の状態に苦しむ晴人…だが!!晴人はこの程度の事で絶望する人間ではなかった!! ウィザードに変身し、ソーサラーと戦う!!
ソーサラーを倒しタナトスの器を破壊。また虹色の竜巻に巻き込まれる。 …気が付くと冒頭と同じ場所、コヨミに凛子と瞬平もいた。世界は元通りになっていた。 ふと見るとシイナと似た少年が母親といる。そしてマヤ大王に似た人も家族と仲良さそうに歩く姿が…。 ホッとする晴人とコヨミ…。
…
後半、タナトスの器のあの指輪はギクリとさせられましたね…。 そして魔法が使えないコヨミに使えなくなったシイナに、マヤ大王。 それぞれ魔法の国で生きづらい「ぼっち」感を抱えてるんだけど、乗り越え方がそれぞれで。結局マヤ大王は乗り越えられなかったし…。
彼は何処にも誰にも希望を見い出せなかったんでしょう…。でも最後でちゃんとフォローがあったので一安心。
今回のゲストは陣内孝則。二も三もいけるベテランです。笑い声も高らかに翻すマントがカッコいい正統派悪役でした。 ソーサラーもいいデザインです。
けども今回、観る前から彼がボスキャラだとわかってしまってたのが…ね★CMやらニュースで観たらね…仕方ないけど。 アクションは全体的にさっぱり綺麗にといった印象。ラストバトルはもう一つ山があるかと思った。 シイナの指輪の使い方は洒落てました。
後から考えると「?」なトコや都合良いかな〜な部分もあります。 ここまで世界を作り込む必要があったのか?とか。何であの青年がマヤ大王でなければならなかったとか。
でもまあ、あの世界は「ファントムを大量に生み出すためだけの、存在してはならない壊さないといけない世界」だったから、あの後どーなったのかとかは今回の映画に関しては考える必要はなさそうですね…。 …何という手間のかかった作戦だこと…w。
サプライズ的なものもなかったけど、本編の持つ雰囲気を崩さないウィザードらしい映画でした。
あ。夏映画恒例の新ライダーお披露目は今回はなし。ちょっと寂しいですが、放送開始が10月からになったからかな? 終了後、『鎧武』のカットと、ウィザードとのMOVIE大戦(今冬映画)のお知らせが。
こちらも楽しみですねー。
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