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ヌイグルマーZ
2014年1月29日鑑賞
大槻ケンヂ原作の小説を井口昇が映画化。ガールズヒーロー特撮映画です。
…宇宙。壊滅したドムホという星の、綿の様な生命体が地球に辿り着く。その中の2つが奇跡的に生き残り、1つは手作りのテディベアの綿の中へ入り込んだ。この生命体はドゥーマアというドムホの戦士だった。
誕生日に母親からテディベアをもらった娘の鮎川響子はテディを「ブースケ」と名付ける。 すると綿の様な生命体が覚醒した! そこに母親の妹・夢子がやって来た。響子は風変わりな夢子のことを「ダメ子」と呼び冷たく当たる。 父親のDVが原因で両親が離婚した傷を持つ響子。ダメ子は何とか彼女を癒してあげたいと思うが…。 するとブースケがしゃべった!愛のエネルギーで覚醒したブースケも、響子を守りたい気持ちを持っていた。
一方、もう1つの綿の様な生命体・デバルザはタケシという男の編みぐるみに入り込んでいた。 しかし虐待と数々のコンプレックスを持つタケシは人々を恨み、デバルザは負のエネルギーで覚醒し、タケシと合体してチャーリーとなり、人々をゾンビに変えていくのであった。
ある日、鮎川親子とダメ子がレストランで食事中に大量のゾンビが襲ってくる。 響子を庇った母親がゾンビの攻撃を受け亡くなってしまう。響子を守ろうとしたダメ子だが、チャーリーの手下の超能力少年キルビリーの攻撃を受けてしまう。ダメ子の思いに感激したブースケはダメ子と合体! ダメ子はヒーロー・ヌイグルマーに変身!敵を蹴散らすヌイグルマー!
…ヌイグルマー登場でチャーリーのゾンビ事件は終息し、数年が経った。 響子は高校生になったが、母親が死んだのはダメ子のせいと思っている響子は冷たい。 ある日響子は友人と怪しいセミナーに参加する。そこには企業の会長になったタケシがいた…。
…
主演はしょこたん・中川翔子。ロリロリロリータを着こなしつつ、熱いヒーロー(ヒロインではない)をナチュラリ〜に演じてます。普段の自信がなくて、どこかビクビクと怯えてる小動物の様な表情がまたなんとも。 ちょこっと男装もあるよ!これがなかなか美少年でした♪ そしてクライマックスのヌンチャク捌きの素晴らしいこと!生き生きとしててカッコよかった! もっと早くこの様な作品に出ても良かったのにね。
変身後のヌイグルマーと少年キルビリーの二役を演じた武田梨奈がまたカッコいい! キルビリー…惚れちまいそうです。いや惚れました! 高校生になった響子役は『ゴーカイジャー』でゴーカイイエローだった市道真央。スク水姿が眩しかったw!
原作は未読なんですが、主人公が男から女になってたりかなり別物のようです。
ぶっちゃけここに出てくる女の子達は「一般的」女子に入れなかった、ちょっとメンドクサイ子達です。いや、敵もクマも皆どこか辛い事情を背負ってて、寂しそうで物悲しい…。
敵である片腕ロリータも過激ではあるけど、その裏にとても悲しい過去を持っている。皆生き方がとても不器用。だからこそ愛しい人達になってます。 おバカで倒錯的でちょっとキワモノなんだけど、根っこはとても繊細で乙女チック。
音楽は「特撮」のバリバリロックで気持ち良くて、サブカル度全開。 絵的にチープだなあ〜と思うトコは多々あったんだけど、後味はよく楽しめました。タケシも救ってやってほしかった気もしますが。
実はとても優しい視点の映画でした。…何かやり切れない気持ちを抱えて生きてる女の子は観てみたらどうかな?
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