|
牙狼〈GARO〉-GOLD STORM-翔
2015年3月31日鑑賞
流牙版牙狼はじめての劇場版です!
…
遥か昔、双竜法師と彼が作った人型魔導具・阿号がいた。双竜法師の夢は「ホラーのいない世界を作る」こと。しかし最強のホラー・デゴルとの戦いで双竜法師は命を落とす。
阿号は双竜法師の夢を抱きつつ森の中で眠りについた…。
現代。ガロの称号を引き継ぐ魔戒騎士・道外流牙と魔戒法師の莉杏はホラー退治の旅を続けていた。
九龍ビルの酒場でチンピラに絡まれる莉杏。チンピラのバックには九龍ビルを牛耳るムラドがいた。
ムラドはホラーだった。流牙が駆けつけ莉杏と共にムラドを倒す。
流牙の鎧に異変が。大量のホラーを狩り続けていたため、鎧に邪気が溜まっていたのだ。
邪気を浄化するため、2人は高名な魔戒法師がいるというラインシティに向かう。
全くホラーの気配のないラインシティ。途中、ケバブ売りのD・リンゴに出会う。
そして魔戒法師・リュメと会う2人。リュメは高齢だが、強い法力で少女の姿をしていた。鎧をリュメに預ける。浄化には数日かかるらしい。
…九龍ビルから逃げてきたチンピラ2人。金の奪い合いをしてるとそのうちの一人の様子がおかしい。ホラーに憑かれてしまったのだ。そこに現れた男がホラー化したチンピラを倒す。
男は長い眠りについていた阿号だった。
阿号はリュメが封印していた「デゴルの腕」を狙う。ラインシティに邪気を感じ駆けつけた流牙と莉杏だが、デゴルの腕は奪われた後だった。流牙は落ちていた家紋を拾う。
流牙は家紋のデザインがD・リンゴの店にもあった事に気付きD・リンゴを訪ねる。
D・リンゴは流牙を自宅へ案内。そこには何故か大量の魔導具や魔導書があった。魔導書を調べ、双竜法師と阿号の事を知る流牙。
一方莉杏は森の中で傷を癒す阿号と出会う。
阿号はホラーのいない世界を実現させるには全ての人間を倒さないといけないと考えるようになっていた。
そして人間のいない世界を作るため、デゴルの力を利用しようとしていた。
ラインシティに戻った莉杏は例のチンピラの一人が引ったくりするところを目撃。チンピラを捕らえ、悪事を繰り返すチンピラを殴り続ける莉杏。流牙に止められるが、欲望に染まったような人間でも守るに値するのか?悩む2人…。
…リュメの間を訪れる阿号。リュメは戦うが、阿号に捕らわれてしまう。
その事を知った2人。するとD・リンゴが数々の魔導具を与えてくれた。2人は阿号の元へ。
戦いの中リュメを救い出し、阿号と戦う流牙。まだ鎧の浄化が終わらず苦戦。
阿号を説得する流牙。
双竜法師が夢を語った時どんな表情だったのか。そして仮に全ての人間がいなくなった時の世界は双竜法師の望んだ世界なのか?
夢を語る双竜法師を思い出す阿号…ところが阿号が持っていたデゴルの腕に異変が!!
デゴルの腕が阿号を飲み込み復活した!!
その時、鎧の浄化が終わり、流牙は黄金騎士ガロ翔となる。
激しい戦いの中、阿号が使用していた巨大な剣がデゴルから飛び出す。その剣を使ってデゴルを倒すガロ翔。
流牙達の思いが通じたのか安らかな表情で消えていく阿号…。
…リュメは流牙と莉杏に感謝を述べる。2人はまたホラー狩りの旅に出る…。
…
牙狼シリーズももう10年。鋼牙達とはまた別の黄金騎士ガロ・流牙の物語で、この映画は今年4月から始まるテレビシリーズの「エピソード0」的な立ち位置の物語…だそうです。
流牙編の最初のシリーズ『闇を照らす者』で様々な経験をした2人、あの頃の最初の辺りをから思うと何かイキがって突っぱってたトコが取れて丸くなったというか可愛くなったというか。
『闇照』ではガロの戦闘シーンがCGでそれはそれで良くはできてたんですが、ゲームの画面の様にも見えてやはり物足りず。
でも今回はガワも作って、CGとも織り交ぜての戦闘シーンで満足です。でも高速道路辺りの合成は少し甘かったかな?美術はいつもの雨宮監督成分入りつつ。リュメと阿号の戦闘シーンが特に良かったです。
お話は「ええ?」な衝撃的展開はなく、正統派でど真っ直ぐ。
ホラーなくすためには人間消さなきゃとか、(どんなにクズでも)人間は守らないといけないのか?とか、テーマ的には珍しいものではないけど、人に厳しく潔癖になり過ぎると陥る罠ですね。ある意味今っぽいのかもしんない…。
そうそう、リュメを演じてた子、どっかで見たことあるなあと思ってたら『ゲキレンジャー』で真咲なつめを演じてた子でしたよー。阿号は『幻星神ジャスティライザー』で平賀真也・ライザーガントを演じてた井坂俊哉さんでした。懐かしいっ!!
明らかに何かありそーで結局謎に終わったD・リンゴ…またテレビシリーズにも顔出す予感もしますがどうでしょうね?
あと、子供の頃から眠る阿号に花を供え続けた老婆は…何があるとかじゃなくて、人間の良い部分の象徴みたいなことだったのかな?
…うだうだ書きましたが全体的に満足度は高く、『闇照』開始時には鋼牙編との様々な違いに戸惑ったりもしたのですが、今ではそれも薄れて、この映画の続きのテレビシリーズ楽しみになってきました♪
|
|
|