|
仮面ライダー１号
2016年４月４日鑑賞
恒例の春映画ですが今回は『仮面ライダー45周年記念作品』ということで…
なんとこの映画は藤岡弘、が主演！我らが本郷猛・仮面ライダー１号が帰ってきたぞっ！！
…
タイ・バンコク。
食堂で食事する男をチンピラぽいグループが囲む。男は次々チンピラを倒し去って行く。
男の名は「猛」…。
日本。街に怪人軍団が出現。眼魔でなく、昔から世界征服を企んできた悪の秘密組織ショッカーだ。
ショッカーはある女子高生を見つけると執拗に彼女を追う。そこに別の軍団が現れる。その軍団は以前にショッカーを抜けた構成員達が立ち上げた新組織、ノバショッカーだった。
ノバショッカーの面々はショッカーのやり方はもう古いと言い、ショッカーと争い始める。
大天空寺。タケル達が（仙人も加わり）カラオケしてると、シブヤとナリタが怪人出現を知らせに来る。
タケル・アカリ・御成が駆けつけると、眼魔ではない怪人軍団同士が争っている。タケルはゴーストに変身して戦う。その混乱の中、ゴーストは敵が隠れていた女子高生を狙っているのに気付き逃がす。
苦戦しているとそこに男が現れ参戦する。この男は何者？
…ショッカーに狙われていた女子高生を調査するため、制服から高校を割り出して教育実習生として城南大学付属高校に行くタケル。
その少女…立花麻由とバイト後に話をするが、苦労人だがとても可愛い普通の女子高生だった。
タケルが麻由にメロメロで使いものにならないので、今度はアカリが高校へ。
授業中、倒れる麻由に声をかけるアカリ。すると麻由の様子が豹変・凶暴に。
…放課後、麻由を呼び出すアカリ。ショッカーに狙われる理由は麻由にもわからない。
そこにシオマネキングが現れ麻由を狙う。タケルも来るがピンチに。
するとあの男が現れた。男は仮面ライダー１号に変身し、シオマネキングを倒す。
変身解除した男が麻由に近づく…が、麻由は猛の頬を打ち、去って行く…。
その頃ノバショッカーは経済を掌握する事で世界を征服しようとある作戦に着手、決起集会を開く。
大天空寺。寺に来た男は本郷猛。過去にショッカーと戦った最初の仮面ライダーである男だ。
タケルは話を聞こうと座禅を組む猛に話しかける。猛はタケルを見て
「君はすでに死んでいるね」と見抜く。生き返るために眼魂を集めていると話し、人々を守るために戦ってると言うと「何故人々を守るために戦っているのか？」と聞かれ「命は大切なものだから」とタケルが答えると
「では命とは何か？」と…
…タケルは言葉に詰まる。「では宿題だな」
猛と麻由…訳アリぽいの二人を会わすため、アカリは高校の授業に猛を連れて行く。
突然の登場に動揺する麻由。猛は教壇に立ち黒板に「生命」と書き、授業を始める。
…が、正直よくわからない男の「環境破壊や各地の紛争・飢餓問題」話に生徒達は戸惑う…。
改めて対峙した猛と麻由。麻由は猛がショッカーと戦っていた頃共に戦い支えてくれていた立花藤兵衛の孫だった。
両親がいない麻由を見守っていた猛だったが、３年前突然麻由の傍から姿を消した。
麻由はそれが寂しかった。
本音を吐露した麻由に謝る猛。麻由は自分の傍にいたいならこの３年間の誕生日を祝って、と条件を出す。
受け入れる猛。
そして猛と麻由はショッピングやゲーセンで楽しい時間を過ごす。
けど猛にはあまりお金がないようで、工事現場で働き稼ぐ姿も麻由は目撃する…。
その頃ショッカーのアジトではもうすぐ蘇るらしい地獄大使が眠っていた。地獄大使の完全な復活には麻由が必要なのだ。
一方ノバショッカーは日本中を停電させ、街中大パニック状態に。
猛と麻由のいた遊園地も停電になる。
猛を探しだしたタケルは猛に「一緒に戦って下さい」と頼むが、麻由の傍にいる事を決めた猛は断る。
タケルとマコトはノバショッカーのビルに乗り込むが、ノバショッカーのリーダーと幹部、ウルガ・イーグラ・バッファルに苦戦…。
ノバショッカーは総理大臣に接触し、ノバショッカーの新しいエネルギーを使うよう契約を結ぶ。しかし、このエネルギーに切り替えても電気は戻らず、街の混乱は続く。ウルガは「使いこなせていない」とうそぶく。
そしてショッカーのアジトでは地獄大使が眼を覚まし、早速麻由の居所を捜しだす。
タケル達は猛の行方を見つけ訪ねる。猛と麻由は山奥で暮らしていた。
猛の力を借りようとするが、頼るなと断られ、しばし猛達と過ごすことになる。
しかし猛が苦しそうに胸を押さえ倒れてしまう。
…改造人間であるが、長年世界中で戦ってきた猛の身体は限界にきていた。
医者に診てもらったがどうすることもできない。自分がわがままだったと反省する麻由…。
小屋を見つけた地獄大使達ショッカーが現れる。タケル、そして猛も麻由を守るため戦うが、猛の体に激痛が走り、その隙に麻由はさらわれてしまう。
…死後の世界で地獄大使は何者かに眼魂を渡されていた。アレクサンダー大王の眼魂…。
これを不屈の意志を持つ人間に植えつけ、完成したものを使うと完全復活できる。
その条件を満たす人間が立花藤兵衛の孫・麻由だったのだ。
眼魂誕生の儀式が行われる。麻由の体から眼魂が生み出されようとしている…。
タケルと猛が来るが、周囲には結界が張られ入れない。そこにノバショッカーも現れる。
麻由を助けるため猛は１号に変身。しかしアレクサンダー眼魂は生まれ、それは地獄大使でなくノバショッカー・ウルガの手に渡り、ウルガが眼魂を使いウルガアレクサンダーとなる。
が、眼魂の能力が強すぎて異変を起こし撤退。
…そして変身解除し倒れている猛が。息絶えていた…。
…猛の希望で火葬に。火が放たれる。
その頃完全に自我を失い暴走したウルガアレクサンダーは味方をも惨殺、街で暴れるただの怪人と化し、街を破壊していく…。
知らせを受けたタケル、そしてマコトが駆けつけ変身して戦うが、苦戦する。
猛を焼く炎の前で泣き崩れる麻由。その時。
猛のベルトが炎を吸い込み…仮面ライダー１号が不死鳥の如く蘇る！！不死身の１号！！
猛は古ぼけた倉庫…立花レーシングクラブの倉庫に行く。猛と立花藤兵衛の写真を手に取る。
そして置かれていたバイク、ネオサイクロン号に乗る…。
ウルガの暴走を止められないゴースト達、その前に地獄大使も現れる。眼魂を奪われた地獄大使は、ライダーでなくノバショッカーを攻撃する。しかしゴースト達は大苦戦し変身解除…
そこにネオサイクロン号に乗って猛が現れた！！
「待たせたな、タケル」そう言うと、ライダー変身！！
ゴーストとスペクターももう一度変身。ゴーストとスペクターはライダー魂を使い、１号と共にノバショッカーを倒す。
…瀕死の地獄大使はアレクサンダー眼魂を手にするが、破壊。するとその髪が真っ白に…
改めて猛に勝負を申し込むが、猛は「体を労われよ」と言いネオサイクロン号に乗り去る。
無念の思いのまま倒れ込み消えていく地獄大使…。
タケル達と麻由の前に猛が来る。猛は麻由の許可を得てまた世界に旅立つそうだ。
「命とは何か？」その答えを猛に語るタケル。
そして「わかった事があるんです。仮面ライダー１号、本郷猛は俺の英雄だって」
猛は微笑み、ネオサイクロン号に乗ると去っていった…。
…
リアタイで１号から観てた昭和ドンピシゃ世代ですんで…ｗ。
あの本郷猛が登場！！って世代的にはもの凄く嬉しい。嬉しいんですが…
ああ〜あの春映画があったからなーアレなかったらもっと素直に喜べたんだけどなー。
まあアレは置いといてｗ割り切って観に行きました。
今回１号のデザインが変わってマッシブな太ましいものに。今の藤岡さんの体型に合わせたんだろうね、そういう意味ではオッケーかな。重厚感あったし変身解除後の違和感もなかったし良かったです。
ゴースト陣は完全にひよっこの後輩、大きなキャラぶれは感じられず観れたです。ラストバトルでライダー魂出すためか、序盤・中盤では眼魂あまり出てこなかったなあ。
アクションは１号の性質もあり、派手さはないけど…まあいつものでしたね。ワイヤーなどもありましたがもうひとつ印象に残らなかった…。
いつもの春映画のライダー同士の争いがないのでその辺は嫌な思いもせず気軽に観れました。代わりにショッカー内どろっどろ★寝返るガニコウモルとか妙に楽しかったり。すっかり衰えた組織のショッカーに哀愁感じたわ。
地獄大使がとてもいいキャラしててちょっとショッカー応援したくなったｗ。
ノバショッカー、やりたい事はわかるけど混乱の様とか描写が追いついてなかったなあ…。
日本中がとても大変な事になってるというものが感じられなかった。
日本政府も取り込んでみたいなのは原作のショッカー的で（ショッカーの正体は実は日本政府）。
でも結局はスマートにやってる筈が…っていう、ショッカーとはまた違った哀れな組織だったと。
…で、あの新しいエネルギー何だったんだろ？
一番気になったのは編集の雑さ。場面場面の余韻がなく時間経過もわかりにくい。
音楽…オリジナル（またはアレンジ）使ってほしかった。ED曲が野口五郎って？何故？？
（気になって調べてみたら野口五郎のデビューの年が'71年でライダー誕生と同じ年だからって関連なんかな？知らんけど）
そんで、CMや予告でいいトコ見せまくりで、ちょっと話の先読めたかなあ？
で、本郷猛。カッコいい。カッコいいんだけども…
藤岡さん、70歳とかであんな動けて強いなんてカッコいい！！でもっ！！
麻由とのデートシーンが面白すぎてですね〜工事現場でバイトシーンも面白すぎてですね〜！！
すみません笑って観てました。可愛すぎるだろおっさん！！
メリーゴーランドに乗る藤お…本郷猛とかもう止めて可愛くて面白いだけだからっ！！！！
つか麻由、可愛いし演技も上手いしおやっさんの孫だし敏樹女だしいいんだけども、もうこの二人のやり取りが恋人ぽくってもう観てて恥ずかしいような居たたまれない気持ちになってですね…。麻由の「猛」呼びがこれ激しく違和感。
きっと産まれた頃から本郷さんを知っててですね〜おやっさん達がそう呼ぶから…
「たけし〜たけし〜」「こら！本郷さんって呼びなさい！」
「はっはっはっ。いいんですよおやっさん」「たけし〜♪」
…みたいな感じでずっとそのまんまであの呼び方なんだと…
って何でここまで脳内補完せなアカンねんｗ。
ぶっちゃけ女子高生でなく中学生くらいの男の子じゃダメだったんですかねえ？…ダメかｗ。
藤岡さん自身「演じてない」なんて言ってたのでもうどうしようもないんだけど…。
本郷猛ってこんなキャラだったっけ？ってなったけど、45年の間色々あってさ…、この身体を生かすため、科学者として生きるより世界中周って戦い続ける生き方を選んだんだろうなあ…と、世界の紛争とか目の当たりにして考え方も変わっていって…で、こういう人になったんだと無理矢理思うことにした。
実はこの映画での一番の驚きはおやっさん結婚してたんだ！って事ですたｗ。
ストロンガー終了後にしたのかな？？
…これ、おやっさん（１号〜ストロンガー）にも思い入れないとちょっと「ピンとこない」かもな…。
クライマックスの１号復活シーンは…本郷さん、この方法で復活できるって知ってたのかも？
ベルトが炎吸い込んでって絵が平成ガメラ復活シーンぽかった。
もしかしたら最後は死の匂いを漂わせて終わるのかな？と心配してたけど、杞憂でした。
地獄大使との最後のやり取りは…もう相手に戦う力は残ってないとわかっていてのあの態度・台詞だったのかな？…脳内補完がかなり必要な映画だなｗこれ。
説教的なものはゴーストのテーマと絡めて、そんな唐突に思わなかったし、クドさ長さも感じられなかったし、逃げ道もあったし…最後のまとめは簡単に言うと「人と人との絆」なんだろうけど「絆」という言葉を出してまとめなかった気がする。
…個人的に１号大好きで特別感は持ってるし、『人間・本郷猛』も悪くはないけど観たいものとは少し違ってて、特に感動とかはしなかったけど、観易い映画だったし、最後の最後で出た言葉はよいなあと思いました。
全体的に昭和と平成一期と二期のセンスがゴッチャ混ぜ感覚で何かが少しずつズレてましたが。
何だこれ！と腹立つこともないけど、最高だよ！！とも言えない映画でした…。
さようなら本郷猛、ありがとう仮面ライダー１号。
これでなにかひとつ区切り…かな。
|
|
|
