diary
劇場版仮面ライダージオウ Over Quartzer

2019年7月29日鑑賞

 仮面ライダージオウの夏映画です!…これが真の最終回??
多分誰も完全予想不可能なあのキャラも登場。…そこ?そこ出しますかっ????


 仮面ライダードライブの生みの親、クリム・スタインベルトがソウゴ達にコンタクト。
何者かがクリムの祖先の命を狙っているらしい。祖先が殺害されるとクリムは生まれず仮面ライダードライブも誕生しない。ソウゴ達はタイムマジーンで1575年に向かい、そこで織田信長と出会う。
しかし信長は現在伝わってるイメージとは程遠い人物だった…。
信長はクララ・スタインベルトというオランダ人の女性に夢中。その女性こそクリムの祖先だった。
 クララを狙う敵と戦うソウゴ達。無事クララを救い現在に戻り、仮面ライダーマッハ・詩島剛からドライブライドウォッチをもらう。
これで全ての平成ライダーのウォッチが揃った。が、同時に世界に異常が起きる…。


 …ぶっちゃけ、奇作怪作ですw。
 冒頭いきなり令和ライダー・ゼロワンが登場!…この時点で何かおかしいゾw(夢オチだった)。
 この映画、ジオウの最終回でもあり平成ライダーの総まとめ的な映画、という事なんですが、中盤辺りまでノリが緩い。イメージぶち壊しなフニャフニャキャラの信長に振り回され、ユルユルと解決。

 大丈夫かこの映画??
…すると平成ライダー絶対許さないおじさん達…クォーツァーが登場してソウゴに衝撃の真実を突きつける…。
 ここからお話はシリアスに。仲間だと思っていたウォズに裏切られ、牢屋に監禁されるソウゴ…。隣の牢にはある男が!それは仮面ノリダー、木梨猛!!!!!

 …はいいいいい????

 説明しよう!仮面ノリダー・木梨猛とはバラエティー番組『とんねるずのみなさんのおかげです』内で放送されていた仮面ライダーのパロディドラマの主人公。仮面ノリダーに変身するのが木梨猛だ!
詳しくはwikiを見よう!
…そんな仮面ライダーになれなかった猛が、仮面ライダーであるソウゴを励ます。
 こんなんアリかよおおお〜!!!!!!
 前の映画『平ジェネFOREVER』には佐藤健をサプライズに登場させて、今作にも誰か出るのかも?でも前と同じ様なことはしないかも?でも何かあるよね?
と、期待してたらノリダーってwwww!!そこ?そこなん?こんなん予想できひんわ〜!!競馬なら万馬券ものですわ〜!!
…いや猛イイコト言ってたよ。ノリダーに変身しないのは仮面ライダーでないからか…ちょっと哀愁感じたり…しかしノリダーってもう30年前なんだね…。お子様はもちろん20代も置いてきぼりだ★
私は毎週欠かさず観ていたクチでした。
しかし一発ギャグみたいなサプライズやったね…。初日に観たかった…。

 色々あって立ち直ったソウゴ。平成ライダー達も現れて戦う。その中には仮面ライダーGや漫画版クウガに舞台版の斬月カチドキアームズ、ゴライダーにブレンの姿も!混沌すぎます。
色んな媒体で登場したライダーが暴れまくり!…Gがまた観れるとは…嬉しい。
バトルもクライマックスに入るとさらに絵面がおかしい。仮面ライダーのタイトルロゴが敵を攻撃するという絵…何を食べたらこんな発想が浮かぶの?作った人達ちゃんと寝てる?
止めにあの『平成』…狂ってますw。
この辺はずっと笑ってた。笑うしかない。

 ソウゴを追い詰めるクォーツァーのリーダーはDA PUMPのISSA。カッコいいんだが平成ライダーぶっ潰し平成やり直したいだけの人…。
バールクスというライダーに変身しますが、これがモロBLACK RX。似たような技使うし単なるBLACK RX最強厨かよ〜!!
他に2人の敵ライダーも登場するけど、こちらはゾンジズ(シン・ZO・J)ザモナス(アマゾンズ)の要素が入ってます。そうそうホントはBLACK RXから平成ライダーなんだよな…なんか平成ライダー扱いされずてちょっとかわいそうな…?
でもこの人ら平成生まれの一般人まで消そうとしたり、迷惑すぎます拗らせすぎです★

 あ、マッハ・詩島剛、結構出番多かった。派手な名乗りにソウゴ達も若干引き気味でした。
意外とパパイヤ鈴木さんの悪役ハマってたです。

 …なんというか妙な感覚の映画でした。
この映画と『平ジェネFOREVER』はセットかな?コインの裏表みたいな。
『平ジェネFOREVER』は王道正統派で、『Over Quartzer』は作り手が「平成ライダー、テレビ映画だけじゃなく色々試したなあ〜色々あったなあ〜こんなんもあったなあ〜」って感じ?
ベクトルは違うけど、ファンサービスに溢れてたです。この2作はセットで観るのがおすすめ。
 はっきり言ってメタ要素だらけ大きなお友達向けで好き嫌い(ついてける・ついてけない)分かれそうですが、ソウゴ周りの話や演技よかったし、変な映画なんだけども妙に鑑賞後清々しい気持ちに。(個人的にはテレビ版の終わり方より好きです。)

 前半の信長編、何なんだ?と思ったりもしたけど、後々思えば妙に奥深かったような…。
平成ライダーもリアタイ時じゃないとわからないファンの空気や、後々評価が変わった作品やキャラもあったりしましたね…思い出補正も入ったり。
リアタイ時その日の放送が終わると同時に荒れる各特撮掲示板★…それが今ではあんなに嫌われてたキャラも永く愛されて…っての、ザラですもん。

 こんなふうにずっと観てきた平成ライダーに思いをはせ…そういえば平成ライダーって毎作何かどこかでで(設定・デザイン・展開等々)良くも悪くも驚かされていたよなあ…(困惑も含む)。
そんな部分も含めて毎回楽しく面白かったよ、平成ライダー。
 …って、そもそも平成ライダーって最初はファンが言い出したのにいつの間にか公式になって、こんな堂々と平成ネタで作るとか…ああそこもファンサービスですよね。ね?

 …ノリの良いED後に再びゼロワン登場。飛んだり顔割れたり。声高かった。
令和ライダー、次の元号決まるまで続いてほしい。(え?)


2019 tellme shigenaga