diary
スーパー戦闘 純烈ジャー

2021年9月13日鑑賞

 スーパー銭湯アイドル・純烈が里帰り?変身ヒーローになる映画!です。


 純烈は今日も温浴施設でライブ中。一方浴場で男性が不審死。
事件性はないと判断されたが、他所でもイケメンが温泉で失踪する事件が相次いでいた。
酒井と白川、小田井の三人は秘かに調査を開始する。
 一人疎外感を感じて悩む後上。そんな中後上を狙う謎の男達が現れる。
助けに来た三人は純烈ジャーに変身する!
純烈ジャーとは温泉の女神「オフロディーテ」とエネルギー結合して変身し、温泉の平和を守るため戦う戦士達だ!


 純烈は4人組のムード歌謡ボーカルグループ。スーパー銭湯などの営業でファンを獲得、NHKの紅白歌合戦にも連続出場しました。
もう一つの特徴はメンバー4人のうち3人が過去に仮面ライダー・スーパー戦隊に出演してヒーローに変身していたという経歴があります。
そんな純烈主演の映画!!!!

…なんですが、ムード歌謡な部分と特撮ヒーローな部分を足して2で割った…なんだろ…アイドル映画の部類?に入るんだろうけど、妙〜なタイプのノリの映画でした。
 ヒーロー・純烈ジャー部分は思ってたよりガチで、この辺りはお馴染みのスタッフが手掛けてるだけあって安心感がありました。
スーツデザインも良いし(先の3人のスーツは過去に変身したヒーローのデザインがモチーフになっているという!)、いつものトコでの変身シーンや生身アクションも経験者なので様になってます。
女王の下で動く四天王にもライダー経験者が出演しているのもポイント。
更に『スーパー銭湯機純烈026号』というメカ(ベースは戦闘機に洗面器や蛇口にシャワーノズルにシャンプー・コンディショナーが引っ付いてるw)まで登場。
スーパー戦隊シリーズのパロディとも言えるしご当地ヒーローぽくもあり…。
同時期放送された美 少年主演の『ザ・ハイスクールヒーローズ』に通じる部分もあるようなないような…。

 だがニチアサのつもりで観てるとちょと違う。
ストーリーはメンバーで一人変身経験のない後上翔太をメインに進んでいきます。
一人変身できない点で悩んだり、運命の女神オフロディーテとの出会いを探したり。高校時代のクズなやらかしに気まずさを感じていたり…。一方で事件の真実を探る三人。
所々に純烈の曲を挿入して時にミュージカル仕立て(雨の大森坂でw)もあり。
ほんの〜りお色気シーンもあります(とは言っても坂本監督が撮るのに比べりゃかわゆい程度)。
 芝居のトーンはいつもの純烈という『演技』でトーン低め。もう少しキャラを大袈裟気味に脚色してもよかったかも。昔の刑事もの2時間ドラマ的な芝居と演出が近いかなあ?
メイン客層に合わせてか、ストーリー展開もギャグも分かりやすく、ギャグはちょっと昭和のコントを観てる感じで古臭くて笑えず。観てるこっちがちょっと気恥しくなる部分もありました。
 そして中年の男達がおば様達とキャッキャウフフしてる画を観てると、「私はこのコロナ禍の緊急事態宣言下で梅田まで来て何を観とるんだ?」と何度か自分を問い詰めそうになったりして…すみません。
 15年前捨てられた指輪が見つかる件は、都合が良すぎると引っかかりましたが、あれは後上くんの気持ちが決まったからそこに現れたと解釈することにしました。

 …この時期ライブもなかなかできない中での、純烈のヒーロー時代と現在のファンに向けて作られた(もちろん20年前からずっと追ってる人もいると思う)、サービス!サービス!大サービス!の大変ニッチな映画でした。

 そうそう、この映画のラスボス・女王フローデワルサを演じたのはラスボス小林幸子。
巨大化したりビーム出したりしっかりラスボスしてて楽しそうでしたよ。
彼女こそ倒すのでなく愛の力で浄化してもよかったかもね〜。

…って、ええ?映画公開初日に『純烈ジャー2』決定って…マジかよっ★
次回作は純烈ジャーロボ登場、いきますか??あと、リーダーもう少し身体絞れよ!


2021 tellme shigenaga