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仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ
2021年12月17日鑑賞
今作は仮面ライダー50周年記念の冬映画です。メインはリバイスとセイバー。
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2071年、世界は悪魔ディアブロに支配されていた。
下級悪魔に追われているある男は謎の老人に助けられる。老人は男にディアブロが完全復活する寸前の2021年に意識だけを飛ばして男の肉親を探し出し、その肉親の身体を借りて仮面ライダーセンチュリーに変身しディアブロを倒すよう頼む。ディアブロはセンチュリーでしか倒せないのだ。
男は承諾して2021年に飛ぶ…。
2021年。デッドマンズの四人は古びた遺伝子研究所でディアブロを封印から解放する。
ディアブロは完全復活のため、四人の僕の悪魔を世界各地に送る。
一方、しあわせ湯のイベントに来た父親と息子。しかし何やら揉めている。その父親の落とし物見つけ仕事場に届ける五十嵐一輝。
そこに飛ばされた男が現れるが…。
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今回の映画は仮面ライダー1号が誕生した1971年、50年後の2021年、更に50年後の2071年と、過去現在未来を行き来する物語。
上記に書いたある男(百瀬龍之介)を演じるのは中尾明慶さん。センチュリーに変身するには男の遺伝子を継ぐ肉親が必要なんですが、その人はしあわせ湯に来た父親。演じたのは古田新太さん(百瀬秀夫)。
…あれれ?中尾さんの龍之介が父親で古田さんがその息子の秀夫??逆じゃないの?
と、混乱して観てたらもう一つ仕掛けがあって、1971年頃に龍之介は家族(幼い頃の秀夫)を捨て、ショッカーの科学者になった男だったと!
拉致され改造前の本郷猛に言われた言葉がきっかけでショッカーを脱走するも見つかり、宇宙に飛ばされてしまう。そこでワームホールに落ち2071年に飛ばされた…という設定でした。
ちょっとややこしいね★
中尾さんと古田さんは突拍子もない話だからこそ大袈裟でない演技を心掛けていたそうで、二人のドラマ部分のトーンは良かったです。
あ、脱走する中尾さんを捕まえるショッカー幹部は声優の立木文彦さんが演じてました。
龍之介は2021年では意識体になってて触ってもすり抜けるんですが、ラストで親子がっつり抱き合ってました…序盤にすり抜ける描写しっかりやってるからさあ…細かいツッコミですみません。
で、1971年の回想の時本郷猛を演じたのは、藤岡弘、さんの息子・藤岡真威人君!!
これいつか来るだろーなーと思ってたけど思ったより早く来ましたね。
本格的な演技は初めてってことで短い出番でしたが…最近の藤岡さんの本郷って感じで、声はちょっと無理してたかな?顔はお父さんに似てるけど、一瞬宮内洋さんぽくもあり。
まだ高校生で線も細く、またもう少し経っての真威人君の本郷猛が観たいなあと思いました。
(しかし色んなライダー1号が増えすぎて混沌としてきたぞ★)
ライダー1号の再現シーンが楽しかった!ですが、ここで音楽が菊地俊輔さんだったら更に1号感が増してよかったのに〜ともどかしくなりました。
(菊地さんは今年に亡くなったので追悼の意味を込めて使ってほしかった…。)
ラストの『感謝』はちょっと違うんじゃないかと…あの部分も最近の藤岡さんぽい…。
リバイスとセイバー合わせると登場人物が多すぎて、各キャラまんべんなく出さなきゃいけないので一人一人の出番が少なくなってしまったのが残念。
そんな中でもセイバーの倫太郎は色々オイシイ?見せ場があった印象。むしろ飛羽真の影薄かったな…。
リバイス組は本編のアクが少し抜けてさっぱりめに思えたです。謎の老人はあの人なんですが、いい感じでした。
サプライズ的なものはなかった。
戦闘シーンは暗いシーンでの多人数混戦がちょっと見づらかったです。
ジャンヌ出てきてもラブコフいないし(あの場にいたらいたで大変なので見えないけどいたのかもしれない…と思うことにする)。
バトルは全体的に単調でした。音響もぼんやりしてバランスが悪かった。
エンドロールで1号から順にライダーが出てきて、ぐる〜り回ってカッコいい絵なんですが、平成入ってからは最終フォーム縛り?のようで基本フォームやら混ざってたりとても謎チョイス。
スーツないのもあったんかもなー?
リバイスとセイバー、そしてライダー50周年記念映画としては、百瀬親子の話が軸になってて物足りなかったですが、お話自体は面白かったです。
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