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大怪獣のあとしまつ
2022年2月4日鑑賞
松竹と東映がタッグを組んだ、空想特撮エンターテイメント映画!です。
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日本に全長380メートルの怪獣が現れ、各地に甚大な被害をもたらした。
ある日怪獣は巨大な光に包まれた後、活動を停止する。
10日後、怪獣の死亡を確認。
この怪獣の死体処理に、3年前に謎の光に包まれ行方不明になり2年後帰ってきた、特務隊の一等特尉・帯刀アラタが任命される。
だが怪獣は腐敗による発酵が進み体温が上昇、酷い悪臭のするガス爆発の危険があると判明し…。
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この映画、発表当時はとても楽しみでした。
松竹と東映がタッグ組むなんて何事だろか?キャストも豪華だ。
脚本・監督は『時効警察』の人か。少し観てたが詳しくは知らない…。
…不安を抱いたのは鑑賞した著名人の感想コメントを読んだ時だった。何人かのコメントを読んで引っかかった。
「特撮怪獣どうこうよりコメディ中心の映画で茶番劇かもしれない」
「CMのナレーションで観る前からオチが読めた」
(『ヒーローに倒された怪獣が…』と言っていた。そういう世界観なんだ…。これ何かあるな?)
「好きなジャンル世界を茶化されるかもしれない」
「たぶんこの映画は、公開初日の朝イチで観たほうがよい気がする」
漠然と嫌な予感を持ちつつ、観ました。
…よかった探しをすると全体的なお話のスジ(プロット)はそんな悪いとは思わなかったし、冒頭の松竹と東映のマークからアラタが呼び出される辺りまでは結構ワクワクした。
怪獣の造形や見せ方もカッコいい画があった。三角関係(四角関係か)部分もストーリー上まあ許容範囲(ドロドロで若干気持ち悪かったけど)。バイクや小道具なども凝っていた。
観てるうちにやりたい事は伝わった。けど脱力系失笑系なギャグセンスとテンポが壊滅的に自分には合わなかった。
下ネタは嫌いではないけどしつこい。
コメディ映画ならもっと最後まで振り切ってほしかったし、主人公周りはシリアスなドラマ展開、意外と真面目でちゃんとした排除作戦、グダグダな政治家と現場組の温度差を出したかったんだろうけど中途半端でとっ散らかってた。
そしてあのオチなら、10分くらいのテレビのコントだったら面白く観れたかも…。
(オチの部分をどう見せるかちょっと期待したけど、ここもぼんやりで物足りず。)
何より様々な部分にリスペクトを感じられないのが辛かった。
ED後の続編謎告知(嘘告知らしい)には心の中で舌打ちした。
…ぶっちゃけ合わなかった、観たかったコメディ映画とは違った。
と一言で済むんだけど、モヤモヤが…。なんかわかんないけど頭の中グルグルと一週間くらい引きずって困った。
コロナ禍で日々感染者が増えてく中、政治不信に閉塞感と緊張感を抱えながら、ブラックジョークを笑い飛ばせる余裕がない精神状態で観るものではなかったのかもしれない。
…めんどくさいオタクですみません。
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