diary
BRAVE STORM ブレイブストーム

2017年11月8日鑑賞

 『シルバー仮面』と『スーパーロボット レッドバロン』、'70年代前半にテレビで活躍した宣弘社ヒーローが映画で夢の共演!!

…2050年。キルギス星人に侵略された地球。人口も大幅に減り、荒廃した東京で戦う謎の戦士…。
 …2018年の東京。天才ボクサーの紅健は公式試合だけでは満足できず、地下の賭けボクシングにも手を出し、その力を試していた。
賭けボクシングの競技場に行く道で見知らぬ女性から「今日あなたは殺される」と言われる。
無視して競技場で戦うが、相手の人間離れした攻撃を受け健は殺されかける。
 会場にいた男達に救われた健。そこには行方不明のロボット工学者の兄・健一郎の姿が。
健を助けた春日兄弟の目的は…?


 宣弘社の特撮テレビ番組『シルバー仮面』と『スーパーロボット レッドバロン』の二作品を合体させてリブート。プロデュース・脚本・編集・監督は岡部淳也。『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』をプロデュース・脚本などした方です。
 私は特に『レッドバロン』が好きなのですが、これがどう今っぽくなってるかと楽しみで。

 オリジナル二作を全く知らなくても問題ない内容になってたと思います。『レッドバロン』は「兄が作ったロボットを弟が操縦する」という部分、『シルバー仮面』は「春日五兄弟が侵略宇宙人と戦う。兄弟の一人がシルバー仮面になる」という部分…
…って、シルバー仮面は改造人間でなくパワードスーツタイプになってたり、レッドバロンも鉄面党もSSIも出ないのに、キャラ設定もだいぶ違うのにうまいこと抽出して混ぜておりました。
2つの作品の持つ空気も残っていたと思います。

 主人公の一人、レッドバロンの操縦者・紅健はぶっちゃけ脳筋タイプ。一歩間違えたら痛い不良キャラになりそうなトコですが、演じてるのが『仮面ライダーオーズ』の火野映司を演じた渡部秀さんなので、血の気多めだけどもまろやかになってて良いキャスティングになってたと。
もう一人の主人公、シルバースーツを装着して戦う春日光二は大東駿介さん。ストイックで使命感に静かに燃えてる役。この映画でのシルバー仮面は最初戦ってる時はあまり強くなくてなんかしんどそうで戦い方も地味めだと思ったけど後半では…。
ああそうか!うまいこと拾ってるなあ!(詳しくは書けない★)
 春日五兄弟もキャラ立ってました。末妹のはるかは山本千尋さんなのでやっぱりアレあります。
 登場人物の中でも健の兄・健一郎が味あってお気に入りです。兄さんピュアか!かわいいか!
そして観ながら頭の中で『兄さんのロボット』(レッドバロンの挿入歌)が鳴ってましたよ…「ああああ…」となりながら。
「約束」というのがこの映画のキーワードでしたね。
どーなったかはこれも詳しくは書けないw。

 全体的にドラマ部分が多めだけど子供でもエログロないので観れると思う。
王道直球特撮ヒーローものが好きな人におすすめ。気取ってない感じが良かったです。やりたい事がストレートに伝わってきました。
オリジナルのテイストありつつも、オリジナルとは違う懐かしさを感じながら観てました。
展開もサクサクであっという間でした。もっと色々観てみたかった。
残念なのはこの映画のタイトル。内容連想しにくいし観た後も「?」でした。サブタイで『レッド&シルバー』とか付けてもよかったのに…。
CGもちょっと甘い部分もあった。銀座和光→国会議事堂のバトルはちょっぴり『ゴジラ』思い出したり。
リブートされたシルバー仮面とレッドバロンのデザイン、動くといいです。レッドバロン、外見はいいけど操縦席はちょっと物足りなかったかな?必殺技名叫んでほしかった気もするけど初戦だから仕方ないかな?

 インディーズ扱いらしく私が観た大阪では上映館は一館のみ。一日2回上映(そのうち1回はMX4D)、箱も一番小さかったし宣伝も少ないんだけど、平日でしたが人の入りはよかったですよ。鑑賞後お隣の男性が小さく拍手してました。

 …で…雑誌で見たあの人は!!!!…ごにょごにょごにょ〜★
続き…続き観たい…っ!!!!


2017 tellme shigenaga