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『ゴジラ』

DATA
1954年11月4日公開
製作・東宝 配給・東宝
ゴジラシリーズ第1作目
*海外版
『Godzilla King of the Monsters!』1956年4月27日公開(再編集アメリカ公開版)
『怪獣王ゴジラ』1957年5月29日公開(日本逆輸入公開版)

ストーリー

小笠原諸島近海で船の消息不明が相次ぐ。大戸島の漁船も同じ場所で消息を絶つ。
一連の出来事は、大戸島に古くから伝わる海の怪物『ゴジラ』の仕業ではないかと島の老人が
呟く。
島民はゴジラを鎮める厄払いを行う。
その夜海は荒れ、地響きと共に巨大な何かが島に上陸し次々と家屋を破壊、多数の犠牲者が出る。
東京では古生物学者の山根博士が大戸島に調査団を派遣するよう訴え、博士とその娘・恵美子と
南海サルベージKKの尾形も調査団のメンバーとして島に渡る。
そこで調査団と島民は、50メートルはある巨大な生物を目撃する。
東京に戻った山根博士。巨大生物は大戸島の伝承に基づいて「ゴジラ」と呼ぶことになる。
博士は海底の洞窟に潜んでいたジュラ紀の恐竜が幾度の水爆実験の被害を受け、安住の地を追い
出されたのではないかと見解を語る。
ゴジラの被害は続き、国は爆雷攻撃を開始。が、ある夜、東京湾でゴジラが目撃される。
人類にゴジラの生命を絶つ方法は見つかるのか?

メモ

日本映画史に収まらず世界映画史に残る名作です。
今作のゴジラは怖い存在というだけでなく、とても哀しい。
先の戦争や核に対する恐怖と怒り、癒えぬ傷。台風などの災害のイメージもあります。
終戦から間がないので、設定や台詞の端々に戦争を連想させる所があり、生々しい。
ドラマ部分は、尾形・芹沢・恵美子の悲劇的な三角関係がまた切ない。
芹沢の繊細さと苦悩が辛い…。山根博士の学者としての葛藤も辛い…。
特撮部分は夜のシーンが多く分かりにくい面もありますが、メイキング話などを知ると当時の様々な工夫に感心してしまいます。
一方、公開当時はゲテモノ映画と揶揄されたり、国会議事堂の破壊シーンで観客から拍手が起こったりというエピソードもあったそう。
70年以上経った現在も、国内外で新作映画が作られてるのは本当に凄いことです。

イラスト

『ゴジラ』
ゴジラ'54・イラスト

4コマ

気になる人々
ゴジラ'54・4コマ


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