『電送人間』
1960年4月10日公開
製作・東宝 配給・東宝
遊園地のスリラーショー(お化け屋敷)内で男が殺害される事件が起こった。
現場には認識証とクライオトロンという針金が落ちていた。
小林警部と新聞記者の桐岡は、被害者のブローカーと関係があった、海南貿易社長で軍国
キャバレーのオーナーである大西とその仲間を張り込む。
その大西の元に殺人予告が届く。それは14年前大西達が殺害した筈の須藤兵長からだった。
予告通り須藤が現れ、大西の仲間を一人殺害。小林警部達は建物内に逃げ込む須藤を追うが、
そこに須藤の姿はなく、焼け焦げた謎の装置があるだけだった…。
『変身人間シリーズ』の第二弾。
終戦の混乱を利用して欲望にまま犯罪に手を染める人間、正義感強くて真面目なのに人生を
狂わされ復讐の鬼と化した人間…大西達が「悪い事してここまできました」な人達なので、つい
須藤を応援しそうになるけど、かと言って須藤も罪を重ねていくので、どちらにも感情移入
しにくい…全体的にドライな作風だと感じました。
須藤を演じたのは中丸忠雄さん。小林警部は平田昭彦さんと『大鉄人17』好きにはたまりません。
特撮的には派手さはないけど、須藤の身体の走査線(ノイズ)が強く印象に残ります。
でも最後の浅間山噴火はやり過ぎだと思うの…。装置もでかい。
『電送人間』
実際にあったらしいよ
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