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タイムイエロー逢いたかった!の会(前編)

事の起こりは11月初め、毎号購入している特撮専門誌『宇宙船』に載っていた広告を見た事から始まる。
それは11月31日に日本橋(東京でいうトコの秋葉原か)のとある特撮専門店で、『未来戦隊タイムレン
ジャー』のタイムイエロー・ドモン役だった和泉宗兵さんのトークショーがある…という広告であった。

友人2人に軽く話してみた。(この2人、ここでは仮に「イシシ」と「ノシシ」とでもしておこう。)
すると、こちらの想像以上のいきおいで、この話に食いついてきたのである!「オラ達 絶対行くだよっ〜!」てな感じである。
予想以上…いや、実にタイミングが良すぎた。

この頃我々3人はDVDで『タイムレンジャー』(以下TR)の鑑賞中であった。
しかもこの時点で40話(『アヤセ脱退?』)までを鑑賞、そこに飛び込んで来たこの情報に2人が飛びつくのは必然だったのだ。
さらにイシシは、タイムイエローの全てを愛しており、観ながら悶える姿を私は何度も目撃した。
ちなみに私の『TR』でのお気に入りキャラは、タイムファイヤー・滝沢直人である。いや、もう『TR』のキャラは敵味方問わず全て好きだ。私はこの作品を、10年に1度の名作と位置付けている。
この作品だけで充分サイト1つが作れ…作らない。…この話になるとキリがないので、このへんにしておく。
そしてノシシのお気に入りはシオンということだ。これで3人醜い争いをしなくてすむ。

チケットなどの段取りは、仕事で使いものにならない私に代わって、ノシシが全て手配してくれた。助かった、感謝します。
できれば当日までに、残り11本を鑑賞といきたかったが、各スケジュールが合わずに当日を迎えてしまった。

当日は曇りであった。
日曜朝の特撮を観て出かけるが、日頃の不摂生が祟って化粧のノリが悪く凹みそうになる。デートかよ。
カメラも新しい電池を入れ、色紙も買い、待ち合わせ場所に着くとノシシがいてもたってもいられない表情で待っていた。
前日は興奮のあまりに寝付けなかったらしい。私も睡眠時間3時間だ。暫くしてイシシからメールが入る。
「今○○駅。寝坊した。」「!!」
今から大好きな男を見に行くとは思えないユルさである。イシシはある意味大物かも知れない。
「着いたらおしおき。」と返事した。
30分後、髪を振り乱してイシシ到着。恵比寿橋の特撮専門店に向かう。

3人共、このテのイベントは初体験である。勝手がイマイチ分からない。
ビルの1階がイベント会場となっており、入って指定席に座ってキョロキョロあたりを見回す。
小さいライヴハウスの様な所だ。ステージがあり、パイプ椅子が並ぶ。参加人数は40人…もいないか。
これは多いのか少ないのか…男女比率は半々という感じである。
ようやく現場に来て3人のテンションも上がってくる。ドキドキしてきた。

ここに来るにあたり、色んな事を考えた。
サインはDVDにしてもらおうか?サイン中に何を話そうか?プレゼントなんか渡したりしようか?
質問コーナーがあるなら、せっかくだから何か聞くか?
いやここは、ホナミになりきって「タイムイエローあなただったんですね。逢いたかったっ!」と抱きついて伝説になるか…いやこれはイケナイ★
…様々考えたが結局「ま いっか」となった。

そうこうしているうちに、いよいよ開演。
会場が暗くなりライトが照らし出されると、司会の男の人が登場、軽く挨拶と注意点。そしていよいよ、
和泉宗兵さんの登場!歓声と拍手!
和泉さん、カジュアルで登場かと思いきや、こちらの予想に反してスーツ姿で現れた。
というよりその辺のサラリーマンである。実はハロウィンの変装のつもりだったそうだが、軽くスベる。
しかしふと隣のイシシを見ると、そんな事はどーでもよく1人トロケそうな顔をしている。ギャップ萌えでもしてる様だ。
和泉さんはリーマン鞄の中から、クロノチェンジャーとタイムエンブレム、トゥモローリサーチの青いジャケットを取り出した。
本物だっ!「おおっ!」歓声が上がる。そしてジャケットを羽織るとさらに歓声。しかしそのいでたちは、あのタイムイエローと言うよりも近所から引っ張って来た、ただの電気屋のにーちゃんという感じであった。

『TR』から早くも5年近く経とうとしているが(本放送は'99年〜'00年)、和泉さんの印象は当時とあまり
変わっていなかった。
普段の話し方もドモンに近く、笑うと「ハ」の字になる眉毛もステキだ。
ただしもみ上げが少し短くなった事と、少しオデコが・・・広くなった…事を除いては。

〜後半に続く!〜


2004 tellme shigenaga